はじめに

最新号
          

            『絵本 神とつながる音について』
 今月絵本「神とつながる-アフリカジンバブエのムビラ」が発行されます。
2003年3月私は日本に帰ってきました。絵の活動を本格的に始めたのは、2004年からです。この絵本の草案を起こしたのは、活動を始める前年の秋でした。思い起こせば、絵の活動より先に、まず自分はムビラの物語を伝えたかったようです。
 紙芝居としてムビラ・ジャカナカと初ライブをしたのは2004年7月でした。まだ未完成でたった5枚の絵しかできていませんでした。紙芝居ライブは回を重ね、2005年6月には関西方面までツアーをすることが出来ました。ライブで褒めてくれた人々の勧めもあり、出版目指してコンテストに出し、草案から2年近くかかってようやくひとつの本になれました。
 絵で何を目指しているのと人に聞かれ度に、困惑します。
 私は、看護師です。この職業の中で、自分の使命を感じています。だから、独自の絵を作りたい、絵で評価されたいという思いには無欲なのだと思います。
 今、この絵本を手にして、私はただアフリカやショナの文化が教えてくれたことを胸に刻み続けたいくて、日本の自分と共感してくれる人達にただ伝えたくて、絵本を作ったのだと再認識しました。
 広がる青い空、果てしない草原、積み重なる石たち。そういった大地から人々は生まれ、子供を生み、生命を連ねて、祖先と大地との声に耳を傾けながら、つつましく満たされて、自分の領分をわきまえて暮らしていく。ムビラは人生そのものを表現できるといったプレイヤーがいました。悲しみも喜びも、生も死も、ムビラの音とともにジンバブエの人々は祖先の霊と大自然に問いかけます。
 アフリカの絵や詩を創作し、ムビラを弾くことで、私はその深い世界に救われてきました。自分が満たされ救われてきた世界をほんの少しでも自分以外の以外の人に伝え、ともに心が満たされ平和でありたい、そう願いました。
 この本が手にしてくださった方の平和に役立ちますように。
         


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