はじめに

最新号

                 『共に作るもの』

 絵本「神とつながる音」の編集作業を進めています。この物語の原稿を最初に起こしたとき、数人の友人に見てもらいました。
 「子供は、繰り返しや擬音語が好きよ」と教えてくれた方がいて、「ポロ ポロ ポロロン」という音が生まれました。それから紙芝居となって、ムビラ・ジャカナカとライブを始めてから、ジャカナカが度々アドバイスをくれて、これまでに何度も改編が加えられ成長してきました。
 そして、今絵本となる過程で、編集担当はムビラについてもよく情報を集め理解してくれ、何度も細かくアドバイスしてくれます。何を伝えたかったのか、ムビラとは何なのか、問われる度に自分を振り返ります。これまでかなり工夫して練ってきたのに、まだまだ直すところがあり、面白くなる可能性を持っていることに、自分の作品ながら不思議な気持ちになります。

 何もないところから、ひとつの形を作り出したのは、確かに私です。0から1にしたのは、一人でした。そして、1を生み出すということは、とても苦しい作業でもあります。
 しかし、生む以上に、育てることは重要なのだと実感させられています。
今までこの物語は多くの人が関わってくれて、知恵を絞り、1を2にも3にもして育て上げてくれています。育ったからこそ、世の中に出れる力を持っているのでしょう。育てるということは、一人ではけして出来ないのです。一人で生んで、育てているように感じているものも、振り返れば多くの人に支えられているのです。
 私は、これまでも友に恵まれてきました。色々な世代の友が、色々な角度でアドバイスをくれてきました。絵も詩も、私はいつも出来上がると誰かに見せます。ありがたいことに、辛辣なこと、酷評も私の友人達はくれてます。そして、その言葉は、自分を見つめ、私がもっといいものに作り育てるチャンスとなってくれるのです。

 良いことも、悪いことも、正直に私に教えてくれる周囲の人たちに感謝して、私自身が育って生きたいです。そして、作品も私自信も他の人も、育っていく期間を見守り、待つことを大切にしたいと思います。
               


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