はじめに

最新号
         

                 『ガーナの大地』

 ガーナに一ヵ月半ほど行ってきました。2年ぶりのアフリカでしたが、暑い日差し、溢れる音楽、のんきでいつも大声で話しかけてくる人々、アフリカの空気は一気に2年の空白を埋めてくれました。
 ガーナ人の知人がいたため、ほとんどホームステイをしていました。アフリカの人々と深く接し、生活を共にして、感じていきたかったのです。アフリカの家庭は大抵ベットが余分にあり、人の出入りが激しくて、友人も血縁もみんなママ、パパ、ブラザー、シスターと呼び合っているので、どういう家族構成になっているのか分からないほどです。人が助け合い、共に生きることを当然としていて、人とのつながりを大切にしている様子が、温かく感じました。そして、ともに生活する私を楽にしてくれました。
 ドラムを家に来る人によく教わっていました。昼間の家の庭で、大きな音でドラムを叩きながら青年は「アフリカはfreeだ!」と気持ちよさそうに雄叫びを上げました。私もこの大きな大地にホロロローと叫びました。アフリカは時の流れも、大地もfreeだと言える大きさがあるのです。
 これまでアフリカのどの国に行っても親切にしてもらってきました。ガーナの人は特に穏やかで親切であったように思います。それをガーナ人に伝えると「ガーナ人はシンプルだからさ」といっていました。クリスチャンが多いのですが、街には教会がいたるところにあり、にぎやかな明るい歌声が響
き、人々は日曜日は教会に出かけて踊っていました。神が常に人間の行いを見ていて、神に生かされていることに感謝し、善良である生き方を彼らは「シンプル」と表現しましたのだと思います。こういう明るいシンプルさに、アフリカに惹かれる自分を強く感じていました。


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