はじめに

最新号
         

            『時のつながりを感じて』

 2005年が始まりました。今年の年賀状には、酉年にちなんでフェニックスを描いてみました。
フェニックスは、エジプト神話の霊鳥ですから、想像上の鳥です。アラビアの砂漠にすみ、500年に一回みずから火の中に入って焼かれ、その灰の中から若い姿で再生するといわれ、不死永生の象徴とされてきました。
 新しい年が始まるというのは、ひとつの区切りをつけ新たな出発のように感じやすいのですが、私は時を意識するこの機会に、過去から流れている一つの大きな時間の中に今があり、それは流れ続けているのだということを感じたいと、フェニックスに思いました。
 私という人間が生まれ、今生きているこの時まで、天地は無限の時間を経過しています。そして、私が死んだあとも、時は無限に流れて行くでしょう。この流れの中で、生きている私はほんの一瞬の存在なのです。これを思うとき、私はこの一瞬を大切に楽しく感謝して生きていきたいと思うのです。
 生死は自然の循環だし、病苦も運命ですし、与えられた力や定められた運命があるでしょう。それをそのまま受け入れ、いますべきことをするのが今を生きるものの勤めだと思います。そして、その中で穏やかに笑って暮らしたい。
 大きな時のつながりの中に、生きることを感じて、今この時を味わっていきたいと思います。  
 


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