はじめに

最新号
         

                  『音の力』
音楽の力は不思議です。
私は創作活動を始めてから、絵を描く時、特に色を塗る時には必ず音楽を流すようにしています。生き生きとし、明るい人々の生活を描きたいので、そういう思いを抱かせる音楽を聴いています。リズムは丁度、心拍数ぐらいのものがいい、言葉は分からなくてもいい、良い声なら。私が音と一緒になって心地よいものがいいです。
私の絵は、頭の中で線としての構想はあっても、色は塗り重ねている間にこのような色になっていきます。出来上がるまで、どのような色に成るか自分でも分かりません。計算して出来る色ではないので、その日疲れていれば迷い色を選べなかったり、コンディションがでます。
だからこそ、音楽は私の絵の力になるのです。
こんなことを考えているとき、ハズラト・イナー・ハーン「音の神秘」という本に出会いました。
私たちの生命は魂によって成り立っている。魂を動かすのは音楽である。あらゆる物事の背後で働く自然界の根源は音楽であり、音楽の調和により喜びある世界は作られるといいます。
私たちの体には体内時計があり、寝る時間や食事の時間を教えます。心拍は規則正しくリズムを打ちます。自然界の季節は巡ります。生き物のすべては音楽を奏で、自然界のすべてが音楽から成っていることを、再認識した本でした。
人は、ありのままの持って生まれた運命の中で生きるものだと思います。自然な音は、ありのままの自分を出させてくれでしょう。自分の魂は、どのような音をリズムをハーモニーを求めているのか。自然界の中にある様々な音たちに、自分はどれだけ気付けていたのだろうか。
音は多くを教えてくれそうです。
 


#