はじめに

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                『ヨガが教えてくれること』

机に向かって絵を描く生活は肩がこります。
それまで精神的安定をもとめて瞑想をし、体のためには柔軟体操などをしていたのですが、友人の「ヨガで一編にしたらいいのに」という言葉に惹かれました。そうですよね。心と体は、ひとつですから。
ヨガとは、最高の境地における「調和」、すなわち大いなる存在を悟り、万物が一体となった状態に達することを目標とし、その目標に達する方法を意味しています。
人生の目標が「調和」であるということに、改めて気づかされました。
ヨガのポーズの中には、静的姿勢と動的姿勢があります。
人間の骨格筋には、持久力はあるけれども力は遅く小さい遅筋と、すばやく最高の力を発するけれど疲労しやすい速筋の二種類の筋が入り混じり、その協調作用によって運動がまかなわれています。ヨガの姿勢の維持調節は、この二種類の筋の緊張の調和です。これを弦楽器にたとえると「弦が緩みすぎても、逆に強すぎても、音は奏でられない」ということです。
人間の心身は、相対するものが調節され、バランスが保たれている時に真に健康であるといえます。
対立する背後には、常に調和が隠れている。これは大事な気づきではないでしょうか。
調和とは、交じり合いひとつに合体することを意味しているのではないのです。
人間関係、社会、環境、それぞれ良さ、役割があり、それぞれに適した距離があるのでしょう。
ヨガの教えてくれる肉体、精神、魂の全人格的調和と、調和の真の意味を感じつつ、ヨガを続けて安らかな人生を奏でたいと思います。


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